心から愛したもの。

Owen112007-05-07


吉澤ひとみが、モーニング娘。を卒業した。
いつかはくる。
そのときがくる。
それはわかっていたけど、
初めてソレを知った時の喪失感はあまりにも大きかった。
 


だけど今、私はものすごく幸せを感じている。



ヲタになって6年。
いろんな吉澤ひとみを見た。
なにがあろうと、どんなよっすぃも大好き。
そう言ってきた。
常に、「今の吉澤ひとみ」が一番好き。
そう言ってきた。



だけど、ほんとにそうだったのか。




本当の吉澤ひとみを私が知る由もない。
ただの一ヲタにしか過ぎない。
けど、
その私の目に映る彼女は、時に死んだような目をしていた。
そう見えた。
まわりが何を言おうと、
彼女を好きな気持ちは変わらなかったけど、
見ているのがツライ時期もあった。


そんな彼女が変わった。
少なくとも私にはそう見えた。



モーニング娘。 CONCERT TOUR 2004春〜The BEST of Japan
4月3日大阪城ホール
ファミリー1列目。
私は居た。



大きな音の渦の中、彼女は登場した。
瞬間、涙が止まらなかった。
ほんとに瞬間だった。
何かが大きく変わってた。
愛してやまない彼女の姿が、眼を疑うくらいに輝いていた。



後に、彼女の親友がある媒体で語っていたのを思い出す。
「スタッフも吉澤どうしたんだ!って言ってたの」
仲間でさえ、いや仲間だからこそなのか、
彼女の姿は以前の彼女ではなかった。


そこからの彼女は、驚くほどの変化を見せてくれた。
今まで心配するのが癖みたいになってたから、
その姿さえも嘘なんじゃないかと疑ってしまうくらいに。


「戦ってきた」と彼女は言った。
その言葉はあまりにも重い。
その重みは真実だから。
その戦いの中で、彼女はどれだけの傷を負ってきたんだろう。
その傷を癒すのにどれだけの苦しみがあったんだろう。



卒業の舞台上、そこには夢があった。
永遠に覚めなければいい…
そんな夢の世界が広がった。

誤解を恐れずに言えば、
今まで見た卒業の中で、一番愛に溢れたものだった。
それは私が彼女を愛するが故、それは否定できないけど、
だけど、それくらい生きてて良かったと思う時間だった。



もうひとつ恐れを知らない吉ヲタから一言言わせてほしい。
矢口、ありがとう。
それは偶然か必然か。
作られたシナリオなのか。
そんなものはどうでもいい。
けど、あのタイミング、あのカタチでリーダーになったこと。
そうでなければ、今のモーニング娘。吉澤ひとみも存在していなかったのは確か。
それはいい意味、悪い意味は関係なく。

私は矢口も好きだった。
だからショックもあったけど、
でも、都合のいい吉ヲタは思う。
互いにコレで良かったんだと。





泣かないと彼女が言った。
私には泣かない自信が無かった。
私が知る人間の中で、私自身が一番涙もろい。
涙もろいというか、泣き虫だ。
バカみたいにすぐ泣く。
「喜怒哀楽、涙で表現する」とよっすぃが言った高橋愛
彼女に負けないくらい泣き虫だ。
でも、彼女が泣かないなら私だって泣くもんか。
それが私にとっての全力。
一瞬だって涙で視界を曇らせてなんかやらない。


結果、泣いてる暇は無かった。
楽しくて仕方なかった。
楽しすぎて心臓が止まっちゃうんじゃないかってくらいにワクワクが止まらなかった。



戦い続けた吉澤ひとみは、そして尚戦い続ける。
その戦いを私も見続けようと思う。



ありがとう、よっすぃ。
あなたにはいろんなモノをもらった。
これからももらい続けるばかりだと思う。
これからも我侭なくらいにもらい続けようと思う。




また新しいモーニング娘。が歩みをはじめる。
その舵をとる藤本美貴という人間に大いなる期待を持っている。
彼女は計り知れない優しさの人だ。
これもまた、ヲタの戯言のひとつだけど、
ほんとうに愛深い人間だと私は思っている。
言葉とは裏腹の、優しい心の人だ。


力いっぱいの彼女なりの舵取りを見ていきたいと思う。







ひとつ。
約600公演の中のひとつ。
だけど、あまりにも感動的で楽しいひとつだった。





こうして言葉をならべながら、涙が止まらない。
泣かなかったから、泣かせてほしい。